1 限定相と非限定相

*名詞や形容詞、分詞などが冠詞、補語名詞、及び接尾型代名詞のいずれをも取らない時、その語は「文法的に非限定である」と言います。

(例) وَلَدٌ 子供جَالِسٌ っている/ مَرِيضٌ 病気の/ أَحْمَرُ 赤い

*これに対して、名詞や形容詞、分詞などが冠詞、補語名詞、及び接尾型代名詞のいずれかを取る時、その語は「文法的に限定されている」と言います。

(例) وَلَدُ الطَّبِيبِ 医者の子供/ وَلَدُهُ 彼の子供/ المَرِيضُ 病人/ الأَحْمَرُ 赤い

*ある語が文法的に限定されるのは、冠詞、補語名詞、接尾型代名詞のいずれか一つによってだけです。ある語が同時に冠詞と補語名詞をとることはできませんし、同様に、冠詞と接尾型代名詞、あるいは接尾型代名詞と補語名詞を同時にとることはできません。

*固有名詞は常に限定されていますが、固有名詞の限定は文法的な限定ではなく、意味論的な(即ち、意味による)限定です。

(例) نَذِيرٌ ナジール/ زَيْنَبُ ザイナブ

*ただし、固有名詞が文法的に限定されている場合もあります。

(例) الجَزَائِرُ アルジェリア、またはアルジェ


2 3つの格とその用法

*アラビア語には次の3つの格があります。

(1)主格:語尾が فُ [u] または فٌ [un]

主格は主語、及び存在動詞(たとえば لَيْسَ )に先行されていない属詞がとる格です。

(2)所有格:語尾が فِ [i] または فٍ [in]

所有格は補語名詞、及び前置詞に先行された名詞がとる格です。

(3)対格:語尾が فَ [a] またはفًا [an]

対格は存在動詞(たとえば لَيْسَ )に先行された属詞、強制対格語に先行された名詞、及び لاَ で始まる絶対否定文の主語がとる格です。

*ただし、二段変化する語は、非限定相では所有格と対格の語尾は同じになります。

*また、付加形容詞は修飾する名詞と同じ格に置かれることに注意してください。