◆1 名詞文(2)

*この課の例文は、第1課の例文と同じ要素で構成された名詞文です。固有名詞や、文法的に限定された普通名詞、指事代名詞や分離型代名詞が主語になり、普通名詞や固有名詞が属詞になっています。

(例1) مَرْيَمُ خَيَّاطَةٌ マルヤムは仕立屋です。[主語は固有名詞]

(例2) المُعَلِّمَةُ امْرَأَةٌ 先生は女性です。[主語は文法的に限定された普通名詞]

(例3) هَذِهِ مَرْيَمُ この人はマルヤムです。[主語は指事代名詞]

(例4) هِيَ بِنْتٌ 彼女は女の子です。[主語は分離型代名詞]


◆2 名詞の女性形

*普通名詞の女性形は多くの場合、男性形にター・マルブータ( ة )をつけると得られます。

(例1) خَيَّاطٌ (仕立屋)→ خَيَّاطَةٌ (仕立屋の女性)

(例2) مُعَلِّمٌ (教師)→ مُعَلِّمَةٌ (女性教師)

(例3) تِلْمِيذٌ (生徒)→ تِلْمِيذَةٌ (女生徒)

(例4) طَبِيبٌ (医者)→ طَبِيبَةٌ (女医)


◆3 近称指事代名詞(2) هَذِهِ

هَذِهِ هَذَا の女性形です。この語の第1音節の発音に関しては、第1課の هَذَا で述べた注意を参照してください。


◆4 分離型代名詞(2) هِيَ

هِيَ は分離型代名詞(または主格代名詞)の三人称単数女性形です。


◆5 女性の人名

*この本には فَاطِمَةُ (ファーティマ)、 مَرْيَمُ (マルヤム)、 زَيْنَبُ (ザイナブ)という女性が登場しますが、この三つの名詞は、他の女性固有名詞と同様にタンウィーンをとりません。 عُمَرُ がタンウィーンをとらないことは既に第1課で述べました。タンウィーンをとらないこれらの名詞は《二段変化》と呼ばれますが、これについては第6課で学びます。


◆6 一時性のハムザ

*既に第1課で述べたように、アラビア語の冠詞は اَلْ ですが、これは多分に便宜的な書き方です。本来ならばアリフの上にハムザを添えて أَلْ と書くべきなのですが、このハムザは文中においては常に発音が省略される「一時性のハムザ」の一つです。「一時性のハムザ」は、その一時性を明確化するために、ハムザは書かずにアリフだけで表記するのが一般的です。このため定冠詞も أَلْ ではなく、通常は اَلْ と書かれます。

*冠詞 اَلْ 以外にも「一時性のハムザ」で始まる語はいくつかありますが、この課に出てくる اِمْرَأَةٌ (女性)もその一つです。

(例) المُعَلِّمَةُ ٱمْرَأَةٌ 先生は女性です。

*なお、 اِمْرَأَةٌ (女性)の反意語に اِمْرُؤٌ (男性)があります。両者とも「一時性のハムザ」で始まる語ですが、例外的にこの2語は、冠詞を冠せられると、冒頭のアリフも消滅してしまいます。

(例) اَلْمَرْأَةُ مُعَلِّمَةٌ その女性は先生です。